2011年06月16日

介護職員は幼稚園児です!悪しからず。

ある介護掲示板で利用者さんに対する言葉遣いについて議論が繰り広げられている。呼び捨てやあだ名、ちゃんづけは言語道断であるという点においては皆同じ考えのようだ。そのうえで、「さん」もいかん、相手はお客様なんだから「様」で呼ぶのがプロというもの。いやいや「様」はそう呼ばれた利用者さんが違和感を覚えるのではないか、「さん」でも失礼ではないし普通なのではないか…といった意見。一方で、言葉遣いをいくら直しても心が利用者に向いてていないとダメ、倫理観や理念の浸透が大事、極端な話多少言葉が稚拙で汚くても、心が相手に向いていればそれで問題なしという意見もあり、それに対し言葉遣いが荒い人で高い理念を持って対人援助ができる人はそう多くはないと反論があり、またそれに対して反論があり……もーっ、じれったい。議論が全然噛み合っていなくてはがゆいです。私も参戦したくなってきたのですが、うまくみんなに伝えられそうにないので自分のブログで整理してみることにします。私はその掲示板の管理者の方の意見に全面的に賛成です。かなり厳しくきつい言い方はされていますが、問題の根本をわかっており、すっきりしています。

個別性への対応と、プロとして、一定レベル以上のサービスの質を担保するということは別に考えねばならないのです。個別性やケースバイケースという理屈でいかにこの業界のサービスの質が停滞してきたことか。低きに、楽な方に流れがちな人間の姿勢を、ある一定の条件下である一定のルールを決めて防ぐということは介護サービスの意味ならず、すべての職業で必要なんです。

逆に言えば、悪意はなくともこのような理屈を主張する人々によって介護サービスは亭は医師続けてきたんです。それは非常に罪深い事だと思います。


これは介護業界の言葉だけのことじゃないですよね。なんでもそうですよね。例えばいじめの問題ですが、いじめられるほうにも問題あるってやつ、そりゃそうでしょあるでしょ、おそらく。でもそのことと、いじめはよくないということは全く別の問題です。いじめられるほうに問題があろうがなかろうが、いじめる側が100%悪い、そういう考えでいかないといじめられる側に問題があるのだからいじめてもよいということになってしまうのです。掲示板の議論を見ていると、このような点を混同している人がいてほんとはがゆいです。管理者の方は、ええいじれったい、masaさんです。三好春樹さんが言葉遣いの強制について言ってることに対して、厳しく批判していました。三好さんは言葉遣いだけ丁寧でもダメというようなことを言っているのです。私は三好さんの講演に行ったことがあるし、本もよく読んでいます。masaさん同様その功績は十分認めています。けれども三好さんの言葉に対する考え方には賛成できません。現状をわかっていないといえば言い過ぎでしょうが、三好さんの言ってることは、幼稚園児に高等数学を教えているようなものです。言葉に限っていえば、介護職員は幼稚園児です。きちんとあいさつをしましょう、丁寧な言葉を使いましょう、これをまず徹底しなければならないのが介護職員なのです。幼稚園では園長は子どもに対し、おはようございますと丁寧にあいさつをします。園児同士も朝とお帰りの会には皆さんおはようございます、さようならと形式ばったあいさつをします。なぜなら子どもはケースバイケースなどわからないからです。まずきちんとした丁寧な言葉を覚えて、それができるようになったら時と場合によって変化させるのです。くどいようですが、今の介護現場は幼稚園で介護職員は幼稚園児です。まさしく呑気な理想論を唱えている場合ではないのです。以上!
posted by カイゴのみょんみょん at 22:20| Comment(1) | 言葉遣い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この「幼稚園児です。」の記事、とても気に入ってしまいました。ありがとうございます。
「のんきな理想論を唱えている場合ではないのです。」まったくそのとおりですね。その言い回し、機会があったときには使わせていただきます。
Posted by おばさんナース at 2014年08月06日 17:06
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