2012年01月24日

久しぶりに聞いた施設長の「福祉」という言葉

昨年12月の上旬、勤務する特養に退職届を出した。夜勤入りの日だったので、すぐに介護部長に呼ばれ、施設長室に行かされた。退職日を12月31日にしたのと、退職理由を「介護士としての良心に基づく」にしたことで、退職の具体的な理由を聞かれたうえ、退職日を延期するように言われた。施設側が私の退職を待ち望んでいたことはわかっていたので、引止めがまったくないことは予想していた。退職日に関しても、新しい施設オープンに備え、職員がジャブジャブいるので、頭数という点ではそれほど痛手にならないことはわかっていた。実際には、思うように職員が集まらず、施設側は焦っていたのだが。使用者側の思惑とは裏腹に、現場は人手の多さが原因でだらけきっていた。新施設オープン時には仕方のないことだが、指揮をとる人間がおらず、介護部長ひとりが、人手がないときよりも、むしろこういう人が多いときのほうが事故は起きるんだとヤキモキしていた。フロアの責任者に、こんな状態は今だけで、春になれば、職員の数は一気に減るんだ、わかっているのかと激を飛ばしていたが、言われた職員は、「はぁ」と生返事しているだけだった。私が勤務する施設において、人材不足はそれほど深刻だった。だから私は逃げ出した…というのが正直なところかもしれない。
長くかかると覚悟していた話し合いだったが、次の日の朝で決着がついた。私は一歩も譲らず、月末の退職が受理された。施設長はそーとー悔しかったらしい。最後の最後、「福祉の仕事でこんなことが許されるのか。雑貨屋やどっかそのへんの工場とかじゃないんや、福祉の仕事や」「従業員にこんな好きなことされていったい何のためにこの仕事をしとるんかわからん」「わしゃ役所行って聞いてこようと思う」等々愚痴った。どうぞご随意に。施設長の口から「福祉」なんて言葉を聞いたのは久しぶりだった。以前は職員会議などでよく使っていたのだ。「社会福祉法人としてのつとめ」とか「地域社会に貢献」とかいうのがお気に入りのようでよく聞いたな。ところが最近言わなくなっていたのだ。かわりに「法人の発展のため」「法人がますます大きくなるよう」というのが多くなっていた。福祉云々言われたら一番困ると思っていたのだが、最後の最後になってやっと出てきたのであった。この施設やはり長くない…沈没前に脱出できてよかった。
posted by カイゴのみょんみょん at 09:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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